うつ病を共に乗り越える3冊の本
最近、世の中が荒んでいるのか、本屋に行けば平積みされている本は転職に関する者やメンタルヘルスに関するものが多い気がする。
メンタルヘルスに関するものでは、特にうつ病に関する書物は量もさることながら、回転率も非常に高く、一週間もすれば本屋には新しい本が並べられるといった感じだ。
筆者は社会人2年目でうつ病を発症し、10ヶ月休職した後、無事、社会復職することができた。
筆者は同じ会社に帰るという選択をしたが、もちろん新しい道を見つけるという選択肢もある。
しかし、何れにしてもうつの症状が治まり心と体が健康を取り戻してからでないと正しい決断をすることはできない。
今日は、筆者がうつ病を乗り越えるきっかけを与えてくれた本を3冊紹介したい。
みなさんのご参考になることを願っている。
自分の「うつ」を治した精神科医の方法
数多くあるうつヌケ本のなかでも、筆者が一番助けられた本である。
自分の「うつ」を治した精神科医の方法 (KAWADE夢新書)
まず、この本の特徴は薬に頼らない治療方法を紹介している点。
もちろん、今お医者さんから薬を処方されているのなら、絶対に勝手に薬を辞めてはいけない。
しかし、薬と並行してこの本で紹介されている「不安にかられた時の対処法」を実践すれば、自分自身で症状を落ち着けることができる。
筆者も、社会復帰した後、通勤電車の中でとんでもない不安にかられた時には、ここに紹介されているいくつかのメッソッドを実践しており、しっかりと会社に行くことができている。
そして何より、今は会社で生き生きと仕事ができている。
「お休みする前より、顔色も良いし、よく笑うようになったね!」
と言われことも多く、私が元気になるきっかけを作ってくれたのが、この本だと思っている。
うつ病の一番つらい時期を乗り越え、リハビリ期に入っている方にもっとも強くお勧めしたい本である。
うつからの脱出
この本も薬ではなく、「プチ認知療法」という認知療法を使って症状を抑え、そして病気を治す方法を紹介している。
うつ病からの回復は長期戦であり、その辛さを筆者はよく知っている。
元気な人ですら、自分の思考を変えるにはものすごいエネルギーが必要になる。
だからこそ、毎日気軽に取り組める訓練が効果的であるとこの本ではうたっている。
ここに紹介されている、気軽にできて数がこなせる訓練はきっと、あなたのリハビリの助けになるはずである。
この本も長期のリハビリで「本当に自分はよくなるのだろうか」と心配にかられている方に読んでいただきたい。
きっと自信を取りも出せる。
筆者が自身を持ってお勧めできる一冊である。
うつヌケ
言うまでもないが、筆者のID名はこの本からとっている。
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】 (角川書店単行本)
まず、本書は漫画でおり非常に読みやすい。
無理がない範囲で、現時点でうつ病に苦しんでいる方にも読んでいただきたい。
苦しい経験をしてきた方達が、うつ病を克服する成功事例がここで紹介されているからである。
上記の2冊は文字数も多く、読むこと自体に非常に体力を使う。
しかし本書は、サラサラを読むことができ、一冊目に読む本としてお勧めしている。
おわりに
今回紹介した本は、数多くあるうつ病に関する本の中でも筆者が特に助けられたと思った3冊である。
しかし、くれぐれも無理をして読まないでいただきたい。
また、もし家族にうつ病に苦しんでいる方がいるのであれば、無理やりこれらの本を読ませないでいただきたい。
あなたに今できることは、ただその人が元気を取り戻すのを待つことだけである。
筆者も、一番辛かった時期は本を読む元気すらなかった。
その苦しさを私は知っている。
だからこそ、一番辛いその時期はとにかく、心と体を休めることに集中していただきたい。
すこし体調が良い時、またはリハビリ期に入った時にこれらの本を手に取っていただきたい。
これらが、少しでもあなたの助けになるよう祈っている。
うつヌケもの。